EVERY DAY STUDIES
ダニ媒介のバベシアが東北、一関で発生したらしい。
かかりつけの獣医からも先日聞いていて
パンフレットも貰っていた。
本来あたたかい地域にしかいない原虫。
感染症はとても怖い。
その種類、挙げればたくさんあり
よく耳にする物も、
初めて聞いたり読めない漢字の物もある。
ノミ、ダニ、シラミに関する外部寄生。
回虫、条虫、トキソプラズマ、フィラリアなどが
おなかの中、筋肉、心臓に入り込む内部寄生。
ヒトにも犬にも感染するズーノーシスという人獣共通感染症。
寄生虫感染における内部寄生に関して
一部獣医は改めて定期駆虫を推奨。
アメリカのCDC(疾病予防管理センター)や
寄生虫学協会(AAVP)も相当以前から。
2006年にヨーロッパで組織されたエスカップ(ESCCAP)は、
寄生虫に関して飼い主が知識を持ち、
我が子、周りのコミュニティ、
全て人々や動物の健康に責任を持つようにと提唱している。
モキシデクチン系のフィラリア予防薬を与えている飼い主は
駆虫効果が期待できないので年4回。
イベルメクチンやミルベマイシン、セラメクチン系を使用している人は
関東だと年明けの2〜3月ごろに1回程。
どの場合も駆虫は獣医に要相談。
今回の発生、
メディアでは闘犬が疑わしいとまとめている。
実際バベシア症は闘犬同士での感染が多いらしい。
たしかに闘犬の飼い主、
飼い犬全てに予防対応をしていないのも知っている。
その犬を全国の会場に連れて行くのだから起こりうる。
以前よく行ってた近所のランは闘犬を飼っている。
オーナーは利用者がいない時にもちろん土佐犬をランで放牧している。
なものでそれからは一切立ち寄らなくした。
ただ、
昨今流行りの犬連れクルマ旅。
日本全国の犬が利用する
高速道路の無料ランでも感染の可能性ゼロでは無い。
地元でも犬に対する向き合い方が色々あるように
飼い方は人それぞれ。
それが全国となると地域性や文化の違いから
躾はもちろん、
予防の価値観に温度差があるかもしれない。
たとえばジアルジアに感染して下痢している子犬の便がランの土壌に浸み込み
そのシストが経口感染で他の犬に入ってしまう。
そのジアルジア、子犬の4割以上が感染しているという北里大学のデータもある。
ちなみに土壌汚染感染で代表的なのは破傷風。
普段の道端にもその危険性はありえる。
匂い取りでも感染する可能性とてもある。
また感染原因の運搬。
人間の靴裏にシストが付き思わぬ所まで移動してしまう場合もある。
発生例は少ないがエキノコックスも札幌で出ている。
北海道、入山後必ず手を洗って靴や衣服に着いた土や泥は
必ずクルマに乗る前にしっかり落とすというのがルールらしい。
自分が出来る事として
とにかく毎朝毎晩、
犬のチェックはもちろん、
飼い主も散歩から帰ったらちゃんと手を洗うという
初歩的な事を改めて心しないとと。
犬の足裏をメインとする体全体を拭きあげるのは言うまでもない。
場合によっては洗い流し。
とても効果がある。
ズーノーシスにならないための
一番の防護は犬とのスキンシップをやめる事。
でもそれはとても難しい。
たぶんムリ。
おそらくぜったいムリ。。。
フィラリア予防やダニスポット、それと定期駆虫。
それは我が子を守ると同時に
飼い主もズーノーシスから
守るためもあるという事。
ちなみに獣医によってはダニスポットは首筋に垂らし
体をコーティングするので一番地面と触れる手足、
お散歩から帰って来たら拭く為効果の減少が著しいらしい。
我が子と共に素晴らしい時間を過ごすため、
犬の感染症にも最低限以上の知識を身につけ、
犬に敬意を表し
常日頃気をつけなくてはいけないと思う。
スキンシップはその褒美。
いまこうしている時にも
病と闘っていたり、
手術を乗り切ってリハビリしていたり、
病理の結果で手術の日取りを待っている犬仲間もいる。
そしてお空に上がった仲間もいます。
病気は感染症だけでは無い。
犬を飼うという事は
色々な知識、常識を広く、出来得る限り深く身につけ、
間違っていない毎日の対応をとる事だと思います。
無論しつけの技術をつけるのは当然。
その為には真摯に話を聞いてくれ相談が出来、
経験談も含め犬話のキャッチボールが出来る仲間。
間違った事や違う事をはっきりと言ってくれる
本当の犬友達が心強い。
ただ日頃日常のしつけに関しては自分でやる事。
犬話のキャッチボール、
お互い同レベルの知識、疎通も必要。
それと飼い主、
こと病気、健康に関しては心配性なほどいいかもしれません。