LIFELONG STUDY
三つ子の魂百までという故事ことわざがある。
広義でこれを犬に当てはめると社会化教育。
時期としては色々な研究結果が出ているが
犬種、個体も加味し
先進国の一部研究者が出した見解として
3週程度ではまだ感受が不十分。
12週過ぎは警戒心も目覚めてきてしまうので
概ね4週〜13週齢あたりが最適との結論。
その中でも6〜8週齢の警戒心が目覚める前、
恐怖心より好奇心が上回るその週齢が絶頂期。
動物愛護法で8週齢、
56日以前のパピ引渡しはNGというのも
概ね上記の理由も大きい。
記したように8週齢というのは
まだまだ絶頂期。
しかし突然環境が変わってしまうという状態を
人間の都合で作ってしまう。
愛護団体もその辺りはザワついている。
また別な研究結果でその時期に
母親等から厳しく罰せられたり、
この個体に合わない育て方を受けた子犬は
のちに犬社会、人間社会において
絆を作りにくく、
適正な育て方で優しく育てられた場合は
友好的な関係を築きやすいらしい。
では優しく優しく育てればいいのかと言うと
甘やかし何の罰も受けなかった子犬は
躾も入りにくくわがままな成犬になる可能性がとても高いとの論文。
要するに適宜適度に罰(しつけ)を与え
自分より強い個体、
上の個体に素直従順させる教育が
必要との結論らしいです。
その時期、人間の関与だと
社会でのルールや食事、排泄などの躾がこれにあたる。
母親というのは適正な社会化が済んでいる
ある程度歳の離れた先住犬も入り、
親の役目は血縁関係なくその犬もやってくれる。
そこまでが社会化の基礎らしく
その後13週齢(3ヶ月)以降からは
犬が一生涯の間で出会うであろう
様々な刺激を与え続け
第二次社会化を構築していく。
老若男女、
騒音を含む色々な音、
匂い、
様々な年齢の多犬種。
etc。。。
要は生活に存在している全て。
犬の5感を刺激する事で物怖じせず
社交的な性格がはぐくまれてくるとの事。
それを1歳あたりまで続け
適応能力を養ってあげるのが飼い主の務め。
ただ、それで終わりではなく
やはり継続的に
色々な刺激を与え続ける必要があるとの事。
でないと
ストレスを溜めやすい犬になってしまい
健康、性格、行動等にも影響する。
自分の犬をドメスティックドックにはせず
飼い主として時間を割きたい。
犬にはたくさんの経験が必要。
犬を迎えたのであれば人間同士の付き合いは
許される範囲の必要最低限でお茶を濁し、
自分の趣味は封印する覚悟が素晴らしい。
趣味が欲しければ、
犬と一緒に経験を積める、
身の程にあった事柄を探せばいい。
間違っていない全霊の向き合い方であれば
互いに心が見えてきて
我が子からもより近づいてくる。
お散歩だけでは社会化継続教育、
10%にも満たないと仰るトレーナーもいます。
躾もアメとムチを使い分け、
しっかり飼い主がアルファーになる事が必要。
その積み重ねた愛情がかならず見えてくる。
でも決して怒ってはいけない、躾で叱る様に。
年齢を積み重ねてきて飼い主を困らせる性格に変わらない様に。
飼い主、一緒に歩み、
我が子愛情の為に生涯勉強。
頑張れば我が子とアルファ、
誰も入れない以心伝心。
言葉はいらない。
誰もがうらやむ素晴らしい関係が出来ている。
それは自分の努力の結果。